WHOCH Project “Live Surgery Education for Intractable Hydrocephalus in Nepal” ネパールにおける難治性水頭症の手術指導

 

  • 2001年から、独自に、世界の水頭症のこども達の救済活動として、WHOCH [Worldwide Help of Children with Hydrocephalus] projectを立ち上げ、これまでに、18ヶ国、56回に及んで、諸国で、治療の難しい難治性水頭症をはじめとする水頭症の手術指導に取り組んできた(大井静雄著:すこやかなれ、世界のこども達!WBI publications 2011発行)。世界最小径の神経内視鏡(ドイツ・カールストルツ社製Karl Storz “Oi Handy Pro”)の開発と世界での普及が、そのきっかけとなった。

 

  • この春、2015年3月25日には、そのWHOCH projectの18カ国目として、ネパール・カトマンズのNAMS[National Academy of Medical Sciences, Nepal] ネパール国立医科学アカデミー大学院大学附属病院に招かれ、3日にわたり、講演と手術指導を行った。

 

  • ネパールにおける難治性水頭症の特徴は、幼少期の水頭症が、大人になって発見されるLOVA(Long-standing Hydrocephalus in Adults by Oi, S: Journal of Neurosurgery 92: 933-940, 2000)が目立って多いことだ。

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  • その手術の丁度1か月後の4月25日に、ネパール・カトマンズでは、大地震によって8千人の方々が亡くなり、2万人以上の人々が負傷した。そのNAMS附属病院では、こども達を救う医療におけるモニターや機器が壊れ、また、医師や医療チームのスタッフ達もテントに寝泊まりしていると伝えてきた。日本からの、救済の手や援助を強く望んでいる。ご支援していただける方々を募りたい。